第12次5カ年計画以来の紡績工業のモデルチェンジと発展

2月2日、中国紡績品輸出入商会が主催した「2015中国-アジア紡績国際フォーラム」で、中国紡績建設計画院院長兼中国紡績計画研究会会長の李進才氏が「第12次5カ年計画」以来の中国紡績業のモデルチェンジ発展と「第13次5カ年計画」業界の発展の重点方向についてすばらしい講演を行った。

中国紡績服装業の総合実力と国際影響力は絶えず増加している

2013年、中国紡績業繊維加工量は4850万トンに達し、世界の56%を占め、雇用2000万人を牽引し、雇用、収入の増加、新型都市化建設の促進に重要な役割を果たしている。近年、紡績服装業伝統産業からファッションクリエイティブ産業とハイテク産業へと発展している。

　第12次5カ年計画以来の紡績工業のモデルチェンジと発展

「第12次5カ年計画」以来、主要指標の伸び率の下落が比較的に明らかになった。2011-2013年、規模以上の紡績企業の主要業務収入の年平均伸び率は10.8%にとどまり、「十五」と「十一五」期間の19.6%と18.2%をはるかに下回った。2014年前の11カ月間、業界の主要業務収入の伸び率はさらに減速し、7.3%にとどまった。紡績繊維の加工量の年平均増加率も「十五」と「十一五」期間の14.7%と9.1%から2011-2013年の5.5%に低下した。

紡績工業は構造調整の面で積極的な進展を遂げ、業界運営の品質と利益はさらに改善された。一般貿易の輸出比重が高まる。産業用織物業界は持続的に急速な発展を遂げ、2013年の生産量は1130万トンに達した。2013年、衣料品、家庭用織物と産業用織物の繊維消費量の比重は48：29：23で、服装の比重は低下し、産業用織物の比重は上昇した。

化学繊維産業は全体的に安定した発展を維持している。化学繊維と天然繊維の加工比重は8：2で、化学繊維の比重は上昇した。地域構造調整は着実に進んでいる。紡績産業の多国籍資源配置に力を入れ、国際化運営レベルは持続的に向上している。

紡績工業の発展が直面する主な情勢

世界の産業要素は新たな枠組みに直面している。世界の産業要素資源はさらに配置を調整し、中国紡績工業はより大きな二重競争圧力に直面している。一方、先進国は「再工業化」戦略を実行し、バリューチェーンのハイエンド分野で依然として強勢と主導的な地位を占めている。一方、東南アジア、南アジアの国と地域を主とする発展途上国は、中国の紡績工業の伝統的な優位性の有力な競争者になりつつある。国際地域的な経済貿易協力は深度的に推進されている。

消費市場は新しい原動力を持っている。国内外の市場需要は全体的に安定した成長を維持しているが、消費構造、消費方式は深刻な変化を遂げている。国際織物服装貿易の伸び率は減速しているが、全体的にはまだ一定の伸びを維持している。内需拡大と消費の高度化は業界発展の最大の原動力になるだろう。産業用織物の発展の勢いが強い。国境を越えて国内電子商取引が急速に発展している。

情報時代の新革命の影響は深遠である。インターネット経済は伝統的な産業モデルと消費モデルに深刻な影響を与えている。ビジネスチェーンを再構築し、企業間の新しい生産組織方式を生み出した。製造モードは需要指向に転換する。伝統的な織物衣料の販売ルートに対する電子商取引の補充と代替作用は絶えず強化されている。

地域経済の新戦略を実施し、より開放的で協同発展のための業界配置調整を推進する。「西部開発、東北振興、中部台頭、東部率先」を駆動とし、「一帯一路」、京津冀協同発展、長江経済ベルトの3つの重要戦略の実施を通じて、地域経済を協同発展させる。新疆の紡績服装産業の発展による就業促進計画の実施も西部産業チェーンの発展に積極的な影響を与えるだろう。

エコ文明の新たな高度を創出する。気候変動への対応と生態文明の建設は業界発展の基本的な責任である。各国の発展政策決定における生態環境の地位は絶えず高まり、環境保護技術は先進国が競争力を維持する重要な手段となり、化学品の安全制御、炭素排出などの内容をめぐる技術的障壁が増加するだろう。我が国は生態文明建設を強化し、紡績業界の持続可能な発展レベルに対してもより高い要求を提出した。

都市化の発展は新しいチャンスを提供する。都市化が内需拡大に与える貢献はさらに顕著になるだろう。都市化建設は紡績産業の発展にも内在的な需要がある。中西部地区の新型都市化促進産業の中西部への移転。

「第13次5カ年計画」業界の発展のいくつかの重点方向

・産業バリューチェーンの高度化を強力に推進することを重要な重点点とする。

科学技術革新を業界のモデルチェンジとグレードアップの基礎として揺るぐことなく支えている。ファッションのアイデアと紡績工業の融合。情報化と紡績工業の深い融合を大いに推進する。

　・持続可能な開発レベルをさらに高める。

グリーン低炭素循環の形成を推進する新しい方式。重点分野の技術標準システムを整備、最適化する。全業界の省エネ・排出削減データ統計を完全なものにする。企業の園区化配置を積極的に導き、施設整備と監督管理を集中的に行う。廃棄繊維製品のリサイクルシステムを構築する。

・紡績産業の地域配置調整のアップグレードを推進する。

グローバルな資源配置能力と異文化管理能力の強化に基づく地域構造調整を推進する。より広い範囲の地域経済一体化は中西部地域の産業移転受け入れに新たなチャンスをもたらし、地域間の産業協力の強化と協調発展を推進する。紡績産業の移転は簡単な低コスト駆動を主とし、地域の特色ある優位性を発揮し、価値創造を際立たせることに転換し、外来投資の誘致を主とし、内生発展能力の増強に転換する。

・国際化発展の新たな優位性を構築する。

企業がグローバル規模でバリューチェーン統合を展開することを奨励する。自主ブランドの国際化を推進する。輸出製品の構造を最適化し、競争の新たな優位性を育成する。

・業界のモデルチェンジと発展の新たな要求に適応する人材陣の建設を強化する。

紡績業界をリードする人材、ハイエンドイノベーションマーケティング人材、高素質専門人材、高

技能人材のチーム。業界の人材インセンティブメカニズムを確立し、健全化する。高等教育大学、職業学校、公共サービスプラットフォームによる人材育成能力を十分に発揮する。