インドネシア紡績業：欧米市場の受注下落

インドネシアのDanamon銀行エコノミストは、インドネシアの輸出指向型産業は世界的に経済減速による需要不振の影響で、海外市場に輸出されている商品は価格下落の問題に直面するだろう。一方、輸入原料の生産に依存する産業はドルの流動性と貿易融資の問題を受ける可能性があり、輸入大口原材料の程度が高い産業ほど影響を受けやすく、例えば製薬、紡績既製服、電子、製靴、紙製品などの産業。地元の原材料を使用したり、地元市場に販売したりする産業、例えばセメント、食用油、砂糖など産業影響を受けにくい。経済アナリストも、輸入原材料や中間製品に依存する業界は為替変動の影響を受けるが、逆に地元材料や内需型産業を使用することは為替変動の影響を受けにくいと指摘している。

インドネシア紡績協会（API）は、欧米市場の景気減速により、今年9月から欧米からの注文が下落の兆しを見せており、今後数カ月で徐々に減少する可能性があると明らかにした。現在、同協会は今年の当初の輸出成長目標を24%から20%に引き下げ、来年度の輸出成長目標を5%に設定している。インドネシア電子産業協会（GABEL）の関係者は、世界経済の不確実性要因が徐々に消費意欲に影響を与えており、今後1年間で世界の需要が減少する可能性があり、特に欧米市場はさらに深刻になる恐れがあると述べた。